スペイン, バルセロナ旅遊 2013年10月 #3/3

スペイン, バルセロナ旅遊
2013年10月
#3/3

カタルーニャ広場 Placa de Catalunya

バルセロナのほぼ中央、旧市街地と新市街地の境界に位置する。 グラシア通り、ランブラス通りなどの主要道路が交差する。 面積は約5ha。カタルーニャ広場が完成したのは1927年である。

2013年10月 筆者

下地図のカタルーニャ広場を基点にランブラス通り(青線)を南下したところにグエル邸がある。また広場を北上すると、グラシア通り(赤線)に沿ってバトリョ邸とミラ邸がある。

アントニオ・ガウディの作品群

以下に巨匠アントニオ・ガウディが設計し、ユネスコの世界文化遺産に登録された7件の作品群のうち4件の作品を年代順に紹介します。

グエル邸 Palau Guell 1886年ー1890年 世界文化遺産 
グエル公園 Parc Guell 1900年ー1914年 世界文化遺産
バトリョ邸 Casa Batlló 1904年ー1906年 世界文化遺産
ミラ邸 CASA MILA 1906年-1910年 世界文化遺産

ガウディの他に、近代建築家で世界文化遺産に選ばれた作品群は、アメリカのフランク・ロイド(7件)とフランスのル・コルビジェ(18件)があります。

グエル邸  Palau Guell 世界文化遺

グエル邸は、ガウディの最大のパトロンである実業家「エウセビ・グエル(EUSEBI GUELL)」氏の依頼によって、1886年から1890年にかけて建築された建物。バルセロナ旧市街地の並木道・ランブラス通りのほど近くに建っている。

グエル邸は、ランブラス通りの西側の旧市街地、エル・ラバル地区にある。の中で、エル・ラバル地区は、人口過密な不衛生で犯罪や薬物の巣窟になった長い歴史があったが、近年都市整備が行なわれ、多国籍な街区になった。

後年、民間人でありながら伯爵号を授与されるほどの成功を収めた実業家グエル氏。若きガウディにとって、グエル氏の地位と財力に相応した住まいを設計することは、建築家としての持てる力を全て発揮し作品を実現できる機会が与えられた訳であった。

その期待に応えるために4年の歳月、渾身の力を注ぎ1886年この邸宅を完成させます。尚、完成後にグエル伯爵は出来栄えを大変気にいったとのことである。
内部見学に行列する人達。

2013年10月 筆者撮影

後期の作品と違い曲線の使用は未だなく、曲線は入り口門、窓のグリル、バルコニーの手すりなどメタル・ワークに限られています。

2013年10月 筆者撮影

2013年10月 筆者撮影

ガウディが34歳の時に手がけた作品です。

2013年10月 筆者撮影

2013年10月 筆者撮影

入口の2つの扉上部の装飾には「エウゼビ・グエル」のイニシャルである「E」と「G」が象られています。とても凝ったメタル・ワークです。

2013年10月 筆者撮影

2つの扉の間の上部には、鍛鉄で造られた鷹の像が取り付けられている。
その下の螺旋状の装飾はカタルーニャの紋章です。
こんな作品を作るプロの職人が居たという事がわかります。

2013年10月 筆者撮影

次は新市街地の北側の山の手にあるグエル公園に向かいます。

2013年10月 筆者撮影

グエル公園 Parc Guell 世界文化遺産

施主のグエル伯爵とアントニオ・ガウディの夢が作り上げた分譲住宅で、ガウディとグエルはこの場所に、人々が自然と芸術に囲まれて暮らせる、新しい住宅地を作ろうとした。1900年から1914年の間にブルジョワのための夢の新興住宅地を作る予定でした建造された。

結局、広場、道路などのインフラが作られ60軒が計画されていたが、買い手がつかず、結局売れたのは2軒で、不動産開発としては失敗に終わり、買い手はウディ本人とグエイ伯爵だけであったという。

グエル公園の中を散策します。坂道の手すりは、曲がった曲線の鉄製で、遊び心に溢れている。

2013年10月 筆者撮影

繁茂する植物の形状と人工物である手すりの形状が、すんなりマッチしています。

2013年10月 筆者撮影

洗濯女の柱廊ポーチ

この回廊は「洗濯女の回廊」と呼ばれていますが、たくさん並ぶ柱の1本が頭に洗濯かごを乗せたロングスカートの女性の姿をしていることから、名付けられました。

2013年10月 筆者撮影

2013年10月 筆者撮影

この柱と壁の傾斜を設計するのに、数字や計算式を一切使わず、ガウディは10年の歳月をかけて模型を作り実験をしながら、この形を生み出して実施施工した。

2013年10月 筆者撮影

2013年10月 筆者撮影

2013年10月 筆者撮影

大階段に鎮座する人気のトカゲ

2013年10月 筆者撮影

公園の縁を囲む連続ベンチに様々な色タイルの破片が貼り付けられている。

2013年10月 筆者撮影

色とりどりの破砕タイルの連続ベンチ。

2013年10月 筆者撮影

野外の休憩所。ガウディの建築に圧倒され、余韻をかみ締めながらのコーヒータイムです。

2013年10月 筆者撮影

守衛小屋(歴史博物館)と管理事務所(お菓子の家)

グエル公園の中でも一際イマジネーション溢れるのが、グエル公園のメインエントランス左右に設けられている「守衛小屋(写真左)」と「管理事務所(写真右)」の2つの建物です。

ガウディはこの2棟のメルヘンチックな建物を、敢えてメインエントランスに配置する事で、グエル公園の敷地外と敷地内に結界を設け、内外は別世界である事を意図的に強調した。「サルバドール・ダリ」が「まるで砂糖をまぶしたタルト菓子の様だ」と言った事から「お菓子の家」とも呼ばれています。

グエル公園は元々、集合住宅エリアとして構想されていたため、2つの建物は訪問客を迎えたり、敷地を管理する建物として機能な役割を担って設計されました。

守衛小屋

現在の守衛小屋(画像下)はバルセロナ市の歴史博物館となっており、日中は行列ができる人気の見学ポイントとなっています。

守衛住居と管理事務所、一見すると同じように見えますが、微妙な違いが見て取れます。一つが出窓で当時は守衛の家族が住んでいた住居を強調する意味でのものでした。また白い窓砕に貼り付けたマーブルチョコレートの様な円盤型の色とりどりの破砕タイル。窓を取り囲むように貼り付けてあるのは、外から見る人の注意が中へ向かわない様にしたプライバシー保護の為だそうです。

2013年10月 筆者撮影

建物の屋根にある、のこぎり状のオブジェ。一見すると、ただの装飾に見えますがこれは手すりです。その内側は下から見えないですが屋根の角屋根の左右にあるテラスのために作られています。ただし隙間から落ちる危険もあり実用性には多少疑問が残ります。また、この手すりは向かい側の管理事務所の屋根、中央階段横の左右の壁の上にもずらりと並び公園のシンボルの一つでもあります。

2013年10月 筆者撮影

お菓子の家(管理事務所

地元カタルーニヤが生んだ鬼才ダリが「タルト菓子のようだ」と評した、まるでお菓子の家そのものです。
ちなみに、ダリが生前バルセロナゆかりの芸術家の中で、これこそ天才と認めていたのがガウディとピカソだったそうです。

2013年10月 筆者撮影

2013年10月 筆者撮影

ガウディの家

2013年10月 筆者撮影

グラシア通り

バルセロナで最もシックな店が集まっているのが、南北1.5キロのグラシア通り

2013年10月 筆者撮影

バトリョ邸 Casa Batlló 世界文化遺産

グラシア通りの中ほどに位置するカサ・バトリョは、大繊維業者ジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼を受け、1904年がら1906年まで、ガウディはこの建物の改築を行った。

2013年10月 筆者撮影

壁には、複雑な装飾が施されています。色ガラスのかけらと、まだら模様の円盤が、グラデーションになるように、緻密に配置されている。これらの円盤は330枚もあり、特注品だそうです。骨盤のような手すりがバルコニーに付けられています。

2013年10月 筆者撮影

2013年10月 筆者撮影

内部見学のため旅行者が列をなしている。

2013年10月 筆者撮影

ガウディが、バトリョ邸に表現したかったものとは、太陽光によって刻々と変化する建物の表面の美しさであった。

2013年10月 筆者撮影

バトリョ邸左となりの建物。これも存在感あり。

2013年10月 筆者撮影

ミラ邸 CASA MILA 世界文化遺産

1906年から1910実業家のペレ・ミラとその妻の邸宅としてグラシア通りに建設された。ガウディ54歳の時の設計である。このカサ・ミラは、すべてが曲線で構成されて建物である。一般の近代建築とは一線を画したデザインになっている。

2013年10月 筆者撮影

このカサ・ミラは建築というより彫刻のようである。当時のバルセロナの人々はカサ・ミラを実用性に欠ける建物と捉え、「石切場(ラ・ペドレラ)」という仇名をつけたが、今日ではバルセロナを代表する建築遺産となっている。

家賃は一般職人の月給の約10倍であったためと見た目の評判の悪さから、なかなか借り手が見つからなかった。商業的には失敗作といえる。

2013年10月 筆者撮影

ガウディはカサ・ミラ邸にエレベーターや水道など当時としては新しい設備を取入れた。また、地下に駐車場を持つバルセロナで最初の住宅の1つでもあった。地下の26のスペースに住民は自動車や馬車を置くことができた。

しかし、ガウディのデザインは曲面の多用などに見られるように美しさを優先した面が目立つ。そのため実用性に欠ける点を我慢しなければならない。ガウディのデザインが世界文化遺産となり、そこの広い空間で過ごせるのは、不便を超えた楽しみがあるかもしれない。広さは約300m2で全8室あり、現在でも4世帯が居住している。

写真 筆者撮影 2013年 10月

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *