マニラ #2/2 
1975年

マニラ視察旅行

マニラ・フォーべスパーク ゲートコミュニテーの視察 1975 年

FORBES PARKはマニラの一等地マカティ・エリアに隣接した戸建の高級住宅地である。シンガポールのデベロッパーの招待で、マニラにあるゲートコミュニテー住宅を見学に訪れた。

1975年ごろのマニラ空港。

1975年 筆者撮影

フォーべスパークの位置

FORBES PARKの周囲は高い壁でかこまれていて、中には高級住宅とゴルフコースとクラブハウス、さらにポーロクラブまで内臓している。限られた富裕層の治外法権的なコミュニティーといって良い。

ゲートコミュニテーの住宅 1975年

GATED COMMUNITY、FORBES PARK の監視ゲート。
出入りのすべての車のナンバーと訪問先を厳重にチェック。

1975年 筆者撮影

高い防御壁に囲まれた豪邸。GATED COMMUNITY 内の出入りが厳しくチェックされているので、各住戸の周囲に壁は無くオープンになっている。

邸宅1  筆者撮影

各住戸は広大な敷地にあり1階建てが多い。

1975年 筆者撮影

これらの豪邸の主は華僑かその末裔が多いようだ。

1975年 筆者撮影

カリフォルニア州ロスアンゼルスの高級住宅かと間違いそうな邸宅が多い。

1975年 筆者撮影

1975年 筆者撮影

1975年 筆者撮影

1975年 筆者撮影

アートな外壁

この高級住宅地の視察を続けていると、建築中の豪邸とおぼしき物件に出会った。ほぼ躯体が建ちあがり、外部仕上げの工程にある様であった。
現場のセキュリティーは緩々で、工事現場には簡単に入ることが出来た。
そこでは外壁のモルタル塗りを行っていた。モルタルは砂+セメント+水に小さな貝殻片を混ぜて塗り上げていた。モルタルが乾き終わった次の工程は、モルタル面を全面に渡って手作業ではつる作業を行っていた。するとどうなっただろう? 光る貝殻の小片が壁一面に浮き出てきたのだ。それは今まで見たことがない人力によるアート壁であった。

1975年 筆者撮影

天国と地獄を隔てる高い壁 !!

GATED COMMUNITYは、高い壁に囲まれている。内側と外は天国と地獄の差がある。

1975年 筆者撮影

マカティ地区

インターコンチネンタルホテル・マニラ

1975年 筆者撮影

マカティ地区の広場

1975年 筆者撮影

フィリピンの国民的英雄ホセ・リサール(Jose RIZAL)のモニュメント。

ホセ・リサール・ (1861~1896)はフィリピンの革命家、医師であり著作家でもある。フィリピン独立運動に取り組んだ。1896年、任地のスペイン領キューバへと旅立ったが、航海途中のスペイン沖地中海からマニラに送致され、その後軍法会議にかけられ、リサールを一目見ようと集まったフィリピン民衆が見守る中、35歳にしてマニラで銃殺された。

1975年 筆者撮影

1975年 筆者撮影

GATED COMMUNITY、FORBES PARKを見て考えたこと。

この高い塀と出入りが厳重に管理されている住宅地は、貧富の極端の差による犯罪率の高さに対しての自衛の結果である。FORBESPARKの塀の中は、まるでロスのセレブ達や富裕層が住む地区(塀で囲まれることは無い)を連想させる。
同じく貧富の極端の差が激しいブラジルの都市でもこの様な例は無い。
どちらかというと、ファベーラという最貧困地域が隔離状態の住区として存在し、富裕層の地域一体が塀で囲まれることは無い。他の東南アジアの主要都市ジャカルタ・バンコクやその他でも、筆者のこれまでの都市観察からしても、FORBES PARKの様な例は見られない。マニラの場合、バッラク同様の貧困層の住区が広範囲に広がっている。この貧困層の住区が、都市内で、ある一定の面積の比率を超えると、富裕層に自衛の感覚を生じさせ、上述のFORBES PARKのようなGATED COMMUNITYを生じさせるのであろう。

マニラ富裕層の墓地。1975年

マニラの華僑の人たちに連れられて、富裕層の墓地を見学することのなった。その墓地も高い壁で周辺から隔絶したような敷地にあった。最も豪奢な墓は、小さな一軒家ほどの石造りであった。内部は幾つかの区画があり、そこで親族や知り合いたちが飲食やマージャンが出来るような部屋設も設けられていたのだ。この家といっても良いような独立墓は、貧困層のバラック住宅少なくとも数個分の金を投じて建てられている。「貧富の差ここに極まれり」の好例であろう。

富裕層の墓地の豪華な入口。

1975年 筆者撮影

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