ブラジル長期滞在の記 #13/15イグアスの滝

ブラジル長期滞在の記 #13/15
イグアスの滝

サンパウロからパラグアイ国境とイグアスの滝まで車で往復2000キロ走破

ブラジル在住になって数年たち、さて今までパラグアイ国境とイグアスの滝に行っていないことに気がついた。片道1000キロの一人旅を計画し、事務所のボスに10日間の有給休暇をもらった。費用節約のため、飛行機での往復は断念し、車で行くことにした。当時の唯一の財産は1960年製のフォルクスワーゲンであり、これをフル活用することとなった。
1960年代のフォルクスワーゲンは、空冷式エンジンであったので、エンジンは空調負担に耐えられず、みなエアコンなしの仕様であった。車のロックも、窓の開閉もすべて手動であった。

全行程1000キロを完走してわかったこと。。。

サンパウロから3分の1は、アスファルト舗装された快適な道路。中3分の1は、見渡す限りのコーヒープランテーションで、赤土むき出しである。最終行程3分の1は密林のきびしい悪路。。
サンパウロ州の南隣パラナ州の州境地帯に入ると、下写真のような豊富な水を蓄えた水源地帯になり、人家の無い森林地帯を抜けてゆく。まだ道路の状態は良い。

赤い土ぼこりで先が見えない

行程中間のパラナ州の奥地に入ると、見渡す限りのコーヒー畑の一帯になる。ここまで来ると舗装道路はなくなり、赤土むきだしの側溝のない道を行くことになる。雨が降るとぬかるみになり、乾燥すると微小粒子の土ぼこりが巻き上がる。

その土ぼこりは、褐色の濃霧といってよく、昼間でもヘッドライトをつけたまま進まなければならない。その理由は︖ 対向車がかなり近くに接近するまで見えないので、正面衝突の危険があり、それを回避するためである。また先行する車が巻き上げる土ぼこりを避けるため、一定の距離間隔を保たなくてはならない。

コーヒーのプランテーション

当時ブラジルで聞いた話では、この微粒子の赤土はコーヒー豆の木の生育に適しており、肥料を与えなくても3-5年コーヒー豆の収穫が出来るそうだ。土壌の力が衰えてくると、近くの地帯の密林を開墾して、コーヒー豆の木のプランテーションを移動させてゆく。

霜が降ると全滅、そして倒産

またこれも現地の日系人の農家の人から聞いた話であるが、霜が降るとコーヒー豆の木は、全滅してしまうとのことであった。そして、寒さに弱く、5度以下の低温がずっと続くと枯れてしまうそうです。
ブラジルのコーヒー農園は、中部高原の栽培適地を収奪しながら南下し、今はこのパラナ州の高地まで移動してきているが、低温度や霜の降る限界地帯に至っているとのことであった。

コーヒー成金

その後ブラジルから5年越しに東京に戻って、ブラジル渡航の日系人から聞いた話がある。幸運にもコーヒーで成金になった日系農家の人達が、1960年代に日本を訪れ、東京の料亭で芸者パーティーをもようし、派手に散財していった。まだ日本全体が貧しさが残っていた頃の話である。

コーヒーの木とコーヒー豆

悪戦苦闘の道のり

開かれたコーヒー農園地帯が終わると、人の手付かずの密林地帯になる。雨の後の道路は渇きが遅く、ドロンコ道が続く。何回もタイヤが泥に埋まり、そのたびに通りがかりの地元の人の助けをかり、タイヤの下に板をかまし、車を押したり引いたり、悪戦苦闘の連続。

下って川辺に出ると、そこで道は行き止まり︕橋が架かっていないではないか︕よく見ると川岸には、車が2台ほど載せられる木造船が漂っている。しばらくして、もう1台の車がやってくる。よく見ると、こちらの川岸から対岸の川岸まで、鋼鉄製のワイアーが架かっている。これを頼りに台船に載せ対岸に到着。ケーブルがないと、川の流れが速い場合いは危険だ。

イグアスの滝、世界自然遺産

ナイアガラ・ビクトリアと並ぶ世界三大瀑布の一つで、世界的に有名な滝です。イグアスの滝があるイグアス国立公園は世界遺産に登録されています。大小300もの滝が並んでいて、平均落差は70m。全体の幅はなんと約4kmもあるという。壮大な規模である。

世界三大瀑布・いずれも世界自然遺産
イグアスの滝=国境ブラジル・アルゼンチン=巾2.7km=高さ60-80m=水量1.700m3/sec 
ナイアガラの滝=国境アメリカ・カナダ=水量2,400m3/sec   
ビクトリアの滝=国境ザンビア・ジンバブエ=巾1.7km高さ107m=水量1088m3/sec

ブラジルとアルゼンチンにまたがる2.7km幅のイグアス川から落下する巨大な滝は、かなりの水が水蒸気となり空に舞い上がる。下のグーグルマップがそれを記録している。

壮大な規模ですね。3日間かけて車で地べたを這うようにしてやってきた価値充分なり。想像を超えた水しぶき︕︕

水しぶき雲、空を覆う︕

圧倒の水量!!

この視点から見ると、密林の中から無制限に水が溢れ出してくる様が見える。

橋を渡って陸路でパラグアイへ

ブラジルとパラグアイの国境にかかる友好の橋(建設中)。筆者が訪れたころには、すでに完成。車で出来たばかりの橋を渡り、パラグアイの国境の町を訪ねた。この町は、関税がないのでブラジルから沢山の買い物客を呼び込んでいる。また、外国からの無頼漢も多く、マネーロンダリング、麻薬取引、パスポート偽造など、ブラックな取引が行われていると言われている。日没前にこの町を引き上げ、ブラジル側の宿に戻った。

パラナ川に架かる橋

現在の国境の橋

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *